宿毛市の70代の行政書士が、弁護士の資格がないにも関わらず、示談交渉を行い、報酬を受け取ったとして、逮捕されました。警察の調べに対して行政書士は容疑を否認しているということです。逮捕されたのは宿毛市の行政書士、嘉喜山泰容疑者(75)です。(引用記事:2024年9月9日 高知 NEWS WEB)
残念ながら、行政書士の中には、自分のできない業務も受けてしまっている方が少なくないと考えています。
実際、疑ってしまう行為を何度も目にしているからです。
特に収入の少ない士業の方にその傾向があるかもしれません。
しかし、なんで行政書士が交渉の席にいるのかという状況は、結構見かける行為です。
実は、社会保険労務士も労働争議や団体交渉の場にいることがあって、非弁行為ではないかと労働者に突っ込まれる時もあるくらい、グレーな状況にあることも少なくありません。
警察の調べによりますと、行政書士は、おととし4月、弁護士の資格がないにも関わらず、示談交渉を行い、報酬を受け取ったとして弁護士法違反の疑いが持たれています。警察はことし8月、行政書士が「非弁行為をしている」という趣旨の告発を受けて、捜査を進めていました。
そうなんです。非弁行為がばれるのはライバルや嫌われている者からの通報が多いのです。
もしかしたら、同業者からの通報ではないかもしれませんね。
私の経験からも概ね、同じ職場の人間かライバル会社、同業者からの通報が多かったです。
もちろん、断定はできませんが、通報者は名前が言えない代わりに信憑性を高めるために、どんな関係者かくらいはお話になるのです。
警察の調べに対し、行政書士は「非弁行為ではない」などと、容疑を否認しているということです。警察が事件の詳しいいきさつを調べます。
非弁行為ではないといってもお金が振り込まれていれば、すぐばれますし、現金で受け取っていることも相手方に捜査が及べば、すぐにわかる話です。言い逃れはできませんので、士業の方々は非弁行為に当たらないよう気をつけましょうね。