一般財団法人 全日本情報学習振興協会 主催「企業危機・コンプライアンス管理士」とは?
この試験は、企業に於いて、リスクが顕在化して、危機となる様々な重大な状況が発生した時に、リーダーとして活躍される方々や管理職の方々の、いわゆる「企業危機管理」知識と実践力の向上を目指します。
企業危機管理は、多様なリスクに対処し、企業の持続可能な成長と信頼性を維持するために極めて重要です。
企業が直面する危機は、自然災害、事故、製品不具合、偽装、粉飾決算、労務問題、情報漏洩、従業員の犯罪など多岐にわたります。
これらの危機は、企業の財務状況や評判に重大な影響を与える可能性があるため、事前の準備と迅速な対応が不可欠です。
特に、企業の不祥事が度々報道される中、コンプライアンス遵守は企業の信頼性を保つために不可欠です。
帝国データバンクの「コンプライアンス違反企業の倒産動向調査(2022年度)」によれば、コンプライアンス違反による倒産は過去最多の300件に達し、コンプライアンスの重要性が高まっています。
したがって、企業には、コンプライアンス体制を構築し、従業員に対して継続的な研修・教育を行うことや内部通報制度、第三者委員会の活用により、不正を未然に防ぐ取り組みが求められています。
この試験は、コンプライアンスリスクのみならず、企業が直面する可能性のあるさまざまなリスク、たとえば自然災害リスクやレピュテーションリスクなども予測し、それらに対する対策を立てることに役立っています。
試験内容は?
第1課題 企業の社会的責任
CSRとは
コンプライアンス
内部統制とガバナンス
第2課題 リスクと危機
リスクと危機の概念
リスクマネジメントの必要性
リスク対応
全社的リスクマネジメント
第3課題 危機管理の構築
危機管理体制の整備
危機管理委員会
内部通報・内部告発
危機管理マニュアルの策定
トレーニング
第4課題 危機管理広報
緊急対策本部
広報と情報開示
マスコミ対応と記者会見
内部調査委員会
第三者委員会
広告への危機管理と対応
リコール社告
SNS・インターネットへの危機管理と対応
第5課題 企業危機各論
内部告発への対応
苦情・クレームへの対応
うわさと風評
不正会計
特別背任
業務上過失致死傷
情報漏洩
従業員・アルバイトによる犯罪行為等
不当表示
セクハラ・パワハラ
過労死
反社会的勢力との関係
製品・食品事故
知的財産権
第6課題 自然災害と危機管理
災害とリスクマネジメント
事業継続管理と事業継続計画
災害マニュアル 災害後の復旧対策
なかなか充実した試験内容になっています。取得を検討したいと思います。