車は現金で買うのか、ローンで買うのか。
私は現在、不動産賃貸経営を勉強していますが、アパート購入はフルローンで購入するのが戦略の1つということでした。できれば、中古戸建ても。
であれば、車もローンで購入することが得策ではないかと考えた次第です。
低金利のローン金利は2種類あります。
住宅ローンと自動車ローンです。
高くても2%台ではないでしょうか。
であれば、車もローンで購入するべきであると勉強をはじめたので、以下分析を進めたいと思います。
ローンで買うしかないでしょ!
私は、現在の車を24年間のっています。
大阪に住んでいるのですが、何回か東京ディズニーランドにも行っていますし、広島、長野、石川、和歌山、四国、などなどいろいろなところに連れて行ってくれました。
しかし、そろそろ買い換えの時期です。さすがにいろいろなところが壊れてきました。
選択肢としては、
- 中古軽自動車
- 新車軽自動車
- 中古コンパクトカー
- 新車コンパクトカー
でしょうか。
しかし、最近の車は自動化が進んでいるので、新車であれば300万円を計上する必要があります。
当然、現金一括で購入できる金額ですので、今までの私であれば、現金で買ったでしょう。
しかし、自動車ローンは金利が低いのですね。
でもディーラー指定の金融機関じゃないと使えないなら割高になりそうですね。
なので、マイカーローンとディーラーローンの比較記事も書いていますので、読んでみてください。
運用資産を取り崩さず、ローンを組んだほうがいい理由!
理想的には、現在の預貯金の範囲内で購入するのが良いと思います。
しかしながら、どうしても欲しい車があるのであれば、足りない分はローンを検討することになるかと思います。
現在は低金利が続いているので、運用で得られる期待値より、金利の低いローンを組めるなら借りたほうが有利になることがあるからです。
自動車ローンには、ディーラーの提携ローンや銀行のマイカーローンなどがありますが、総じて銀行や信金のマイカーローンの方がディーラーローンより安いことが多いです。
ディーラーで車を購入する場合は、ディーラーローンを勧められることが多いと思いますが、そのディーラー経由で借りなければならないわけではありません。
冷静に複数の金融機関を調べて比較することが重要です。
私の見解では、マイカーローンには1%台の金利もあるので、より安いものをマイカーローンで選択してください。
「借金は悪」というマネー教育を受けて育った人は、有無を言わさず現金一括を選択します。
一方で「キャッシュ・イズ・キング」とか「その分を運用して……」と考える人はローンを選択するでしょう。
では、なぜわざわざ金利を払ってまでローンを選択するのでしょうか。
ローン金利<運用利回り
例えば、300万円を債券や株式で運用することを考えてみましょう。
1%の社債で運用するとか、5%の配当が見込まれる株式で運用するとかです。
このとき、ローン金利が運用利回りを下回るなら、ローンのほうが得になります。
ローン金利<運用利回り の状態である限りローンで買ったほうが有利。これは繰り上げ返済も同様で、ローン金利よりも高い運用利回りが出せる限り、繰り上げ返済を行うのは悪手ということになります。
キャッシュ・イズ・キング
もう一つの考え方はキャッシュ・イズ・キング=現金は王様、です。
これはどういうことかというと、手持ちの貯金が300万円しかないときにそれでクルマを買ってしまったら、現金がゼロになってしまいます。
すると急な病気や転職などのアクシデントが発生した際に、お金が手元になく、借りることになってしまいます。
このように、イザというときにみんなが頼るのが現金で、最も価値があるのも現金です。
そしてイザ現金が必要な状態になったら、高い金利を払わないと借りられないのです。
そのため、お金を借りられるなら借りて済ませて、手元の現金を温存しておくことが重要になります。
それを象徴するのがキャッシュ・イズ・キングという考え方なのです。
残価設定ローン
最近では残価設定ローンなど、下取りを前提にしたローンを勧められることも多いと思います。
残価設定ローンはあらかじめ3~5年後の買取価格(残価)を決めて、その差分を支払っていくものですが、このローンは残価もふくめた購入費用全体に利息が発生します。
また、3~5年後に乗り続ける場合に買取価格を含めると、残価設定ローンでない場合に比べて割高になることが多いので、残価設定ローンは利用しないで下さいね。
今しかできないことにお金を使うのも大切
ここでもう一度、先ほどのランニングコストと自動車ローンの毎月の返済額を合算して購入すべきかということと、購入する場合はいくらの車にするのかを考えていただければと思います。
若い頃、車が好きで200馬力超えのスポーツカーにのっていましたが、自動車ローンの支払いや維持費(ガソリン代、駐車場代、車検、自動車税など)がかさんで貯金がなかなかできなかったことを覚えています。
株式リターンで評価するのは危険
ここからはわかりやすいブログ(FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記)がありましたので、引用してみます。
「ローン金利<運用利回り」の式を評価するとき、運用利回りに株式などのリスク資産の期待リターンを当てはめるのは危険もあります。
シンプルに考えるため、定期収入のない人にとってどうかを考えてみます。
手持ち現金が300万円ありますが、株式で運用すれば期待利回りが6%なので、金利2%のローンで300万円のクルマを買いました。現金300万円は株式インデックスで運用を始めました。
しかしタイミングが悪いことに景気は悪化し、株価は暴落を始めました。すでに含み損の状態です。ところが、ローンは毎月返済しなくてはなりません。現金は運用しているので、毎月取り崩しながら返済が必要です。300万円の価値があった株式は、すでに200万円まで下落してしまいました。でも返済のためには33%の損失を確定させながら、売却しなくてはなりません。
4年がたち、やっと株式市場にも光が見えてきました。落ちていた株価は上昇を始め、この年のリターンは+20%を超えそうです。5年目も好調が続けば、結果的に過去5年間の平均リターンは6%に達するでしょう。
ところがローン返済のために、含み損状態の株式を売却してきたため、株価が上昇に転じた際には、保有株式は10万円の価値しかありません。株価は上がり始めていますが、全部売却しても、残り1年のカーローンの返済には足りない見込みです。このままだとクルマを売却することになってしまうでしょう……。
さて、この人のローン戦略は何が誤っていたのでしょうか?
ここでブログは終わっています・・・。
まとめ
答え、気になりませんか。賢明な方ならすぐにわかったと思います。
お金はいざというときに使うものです。
貯蓄と資産形成だけが目的にならないよう、車を所有して行動範囲が広がったり、人生を謳歌できることもあるので、ご自身にとって何が重要なのかを考えてバランスをとった判断をしていただければと思います。
お金は増やせれば安心ですが、使ってなんぼです。
貯めて、投資して、増えた分をどんどん使っていきましょう。