育休取得男性は増加したものの
本記事は、社会保険労務士の備忘録として書いています。
明治安田生命保険が17日に公表した「子育てに関するアンケート調査」によると、育休を取得した男性は、去年に比べて2.6ポイント増えて33.4%に、取得した日数の平均も去年より1日に伸びて42日と、いずれも過去最高を更新した(引用:FNNプライムオンライン)。
職場の雰囲気は気まずい・・・。
その一方で、育休を取得した男性に復帰後の職場の雰囲気を尋ねたところ、41.5%が「気まずく感じた」と回答しているそうだ。
そう思いますね。数週間であればともかく、数か月休まれると、他の職員に負担が継続的に生じてしまいます。残業も増えるだろうし、休暇も取りづらい。代替要員も数か月だけで来てくれるわけありませんからね。
人員の補充は難しい
その上で、「気兼ねなく育休を取得できる」ために勤め先に求めるもので最も多い回答は、「人員の補充(24.7%)」だったそうだが、誰がそんな短期間で雇用されたいのか。ほとんどの方は、長期雇用できる働きやすい職場を探しているはず。 また、共働きの男女における育児の分担の割合について、男性は29.8%に対して、女性は70.2%となり、依然として女性の割合が多い状況が続いている。
これは、私も反省しかない。ほとんどやってこなかったが、仕事は頑張って儲けてきたので許したほしいが・・・。まぁ、許してもらえなくても仕方がないかな。
男性は年収が高いから仕事をセーブできない?!
理由について男性では、「自身の方が妻よりも収入が高く仕事をセーブできない」が39.1%と最も多く、次いで、「育児を理由に自分の仕事をセーブしづらい雰囲気があるため(22.8%)」となり、6割以上が職場の環境を理由にあげた。
男性の所得が高いことは、仕事をセーブできない要因に強く寄与すると考えています。例えば、旦那が600万円、妻が300万円であれば、倍の所得額の差が生じますからね。簡単には仕事をセーブできないでしょう。
まとめ
明治安田生命保険は「男女平等な育児の実現に向けては、意識だけでなく、企業の取り組みによって賃金差を縮小し、男女ともに柔軟に働ける職場環境を整えることが重要」と指摘している。
簡単におっしゃいますが、働いていない人に働いている人以上の賃金は出せないでしょう。柔軟に働けるようになっても実質的な施策、例えば人員補充策などできないから皆さん困っているのではないのでしょうか。単純な提言ではなく、具体的な施策を提言してほしかった今日この頃です。